Adventurer’s Rest — 十字路の宿で語られるコジー・ファンタジー
十字路の宿で語られる物語
三本の古い街道が谷の中で行方を見失う場所に、一軒の宿が建っている。竜は嵐が去るように去り、大いなる冒険は終わり、世界はようやく——休んでいる。それでも旅人はやって来る。そして誰もが、寝床の代金を、道の物語で払っていく。
シーズン1
序章すべての客は、ひとつの道
三本の古い街道が谷の中で行方を見失い、その交わる場所に一軒の宿が建っている。大いなる冒険は終わった。世界はようやく、休んでいる。
第1話誰も征服する必要のない世界を、地図に描く
その秋最初の客は、雨とともに、しゃべりながらやって来る——世界のより優しい地図を描こうとする、若い地図描き。
第2話暖のために焚いた、最後の火
宿の柵を直しつづける男は、自分の来た道を語らない。だが冬のはじめての雪が何かをほどき、今夜ついに、物語を預かる者がその話を受け取る。
第3話それでも、届いた
六年のあいだ、港の配達人は、どうしても届けきれない一通を抱えていた。今夜、暖炉のかたわらで、彼はマロウに語る——再会には間に合わなかった。それでも、意味を失うほど遅くはなかった、その手紙のことを。
第4話夜明けごとに、彼女が植えるもの
夜明け前の宿の果樹園に、修道院の薬草係がいつものように摘みに来る——けれどある朝、彼女は摘むためではなく、植えるために来た。その小さな違いが、彼女が一度も語らなかった話をようやく開く。
第5話どの道も、遡っていけば
蛍が初めて立ちのぼる晩、旅を重ねた客が、何年も他人にばかりその問いを向けてきた女主人に、はじめて同じ問いを返す。そして彼女は、はじめて答える。
第6話低く言われた名
宿の柵を直す男は、自分のいちばん古い名を一度も声に出して言ったことがない——女主人にも、誰にも。そしてある寒い夜明け、市の町で、蹄鉄師が年寄りの灰色の牝馬の名を訊く。
第7話誰の手にいたって温かい
シスター・クィルは冬を前に温石を摘みに丘へ登り、頼まれてもいない手紙を手に帰ってくる。そして四年ぶりに、表の扉を開ける。
第8話寝ずに待つ
ハニーステーンでは、誰も起きださないうちに、どの煙突からも煙が立ちのぼっている——そのうちの一本は、何年も空き家だった家のものだ。ピップ・ラークは、どう描けばいいか分からない噂を携えて、宿へ戻ってくる。